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2)近年、都市横浜は首都圏における中核都市として独自の街づくりを進め、横浜らしい地域アイデンティティが形成されつつあるが、永く首都東京のベッドタウンとして位置づけられてきた経緯もあり、市内を通る多くの鉄道が東京と結ばれている。
3)そのため現在でも多くの利用客が、横浜駅を首都東京方面に向かう乗り継ぎ駅として利用している。
4)首都東京との鉄道ネットワーク化は首都圏の都市機能の分散を生み、通勤・通学に限らず、様々な業務、ショッピング、レジャー、会合、医療等の移動目的地が東京・横浜相互に混在するなど、都市生活者の行動範囲は首都圏全域に拡大している。
5)三浦半島、鎌倉、湘南、伊豆箱根方面は神奈川が持つわが国を代表する観光レジャー集積地のひとつで、この方面に横浜駅を経由して向かう利用者も多い。
6)新幹線が新横浜駅経由で横浜駅と結ばれていることは、中部や関西など遠方の地方からスムーズに横浜都心や市街地、観光地へ至る流れを可能にしている。
7)当然のことながら5).6).は逆方向の流れもあって、これらのことから横浜駅は、より広範囲な地域間移動の中継点としても位置づけることができる。

 

4-2 駅を経由して移動する目的施設
駅は利用者にとって移動の目的地ではなく、単なる経由地であって、概ね別に本来の最終目的地がある。
これらの目的地は人毎に異なり無数にあるから、全てを特定することは不可能である。
駅を経由して移動する目的施設の一部に、多数の人々が利用する施設がある。
ここでは横浜駅の歩行圏、都心回遊圏、横浜市街地圏について、多数の人々の利用が予測される大規模な施設を公営か否かにかかわらず、公的施設としてまとめた。
また横浜市街地圏については、著明な施設のみ列記した。
1. 歩行圏
1)西口
a.行政施設県政総合センター
b.公的施設相鉄バスセンター西公会堂 西地区センター岡野福祉会館育成会横浜病院
C.商業施設ビブレ ダイエー 東急ハンズ相鉄ムービル ハマスポーツセンターNTT横浜西ビル 横浜国際ホテル 浅間下商店街
2)東口
a.行政施設横浜中央郵便局
b.公的施設新都市ホール 中央卸売市場 横浜第一病院
c.商業施設ハマプラザホテル  ヨコハマポートサイド地区 みなとみらい21地区

 

 

 

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